国際バカロレアBFI

2022年度の開始より、バカロレア国際オプション(OIB)は国際フランスバカロレア(BFI)となりました。BFIコースに登録した生徒は、高校2年目と3年目の2年間で、この新しい国際フランスバカロレアのための準備をすることになります。BFIは、2024年のバカロレアから実施されます。

BFIでは、フランスのバカロレアの中でも特に外国語と外国文化の習得に重点が置かれています。BFIでは、カリキュラムの中で各国セクションの科目の重要性がかなり高まり、セクションの科目がBFI全体の点数の約40%を占めます。口頭表現での流暢さとプレゼンテーション能力が重視され、CdM(Connaissance du Monde/世界の知識)という新しく加わった科目の一環として、生徒は領域横断的な研究プロジェクトを準備し、バカロレアでは研究プロジェクトの成果を口頭発表します。 この試験は、日本語・日本文化文学(文化・言語学的アプローチ)と歴史・地理(非言語学的分野)の既存の口頭試験と筆記試験に追加されます。

BFIにつながる高校2年目と3年目の具体的な指導内容

CDM - 世界の知識

BFI コースでは、世界の知識(CDM)に関する授業が全生徒に共通して行われ、各セクションの教師が、各セクションの言語で週2時間の授業を担当します。この授業では、思想史や地政学的問題、現代社会の問題についての知識、学習言語の国の文化や文明について取り扱い、それに加えて各生徒をサポートする国際的パートナーとのプロジェクトを組み合わせた指導が行われます。内省的思考を既存の学習に組み込み、生徒の個人的・学際的な調査を指導することで、教師は生徒が世界で直面している問題に対する理解を深め、内省的思考のプロセスを身につける手助けをします。バカロレアでは、口頭試験が行われ、個人プロジェクトの成果を発表します。

ACL - 日本語・日本文化文学

日本語・日本文化文学は、既存のENL(セクション言語の教育)に相当します。各セクションの教員により、各セクションの言語で週4時間指導されます。バカロレアでは、筆記試験と口頭試験が行われます。

DNL(HG) - 非言語科目(歴史・地理)

非言語科目教育(歴史・地理)は、各国セクションの歴史地理(ENH)に相当します。シラバスは、各セクションの特徴を考慮し、各国セクションとフランス人教師の間で共有され、フランス人教師が週2時間、セクションの教師が週2時間それぞれの言語で授業を行います。バカロレアでは、筆記試験と口頭試験が行われます。

上記3科目の試験問題の作成・実施には、日本の文部科学省が参加・協力して実施されています。

新しい国際バカロレア(IB)については、こちらもご参照ください。